カリフォルニアに住んでしばらく経つけれど、カリフォルニアは冬以外ずっと夏みたいな場所なので季節の風物詩というものが乏しい気がするの。日本では夏の風物詩として朝顔が有名ですが、この辺ではあまり見かけません。
そこで、今年はフロントヤードのシンボルツリーの一角に、朝顔を植えてみることにしました。種から育てた朝顔は、日に日に大きくなり、シンボルツリーの幹を這い上がっていき、やがて色とりどりの花を咲かせました。
ある日、いつものように朝顔に水やりをしていると、通りがかりの散歩の人が声をかけてきました。「すごくきれいな花だね。何ていう名前?」私は「Morning gloryですよ」と答えました。「Morning glory?それは面白い名前だね。どうしてそういう名前なの?」え?アメリカではあまりメジャーな花ではないの?と思いながらも、「朝に咲いて、昼にしぼむから」と説明しました。「へえ、そうなんだ。じゃあ、毎日新しい花が見られるんだね。楽しそうだね」散歩の人は感心して言いました。
その後、またその散歩の人と話をするようになりました。彼は近所に住む方でした。彼は最近近所に引っ越して来たそうです。毎日散歩をするのが趣味で、陽が昇って暑くなる前に、うちの朝顔を見るのを楽しみにしていたそうです。彼は自分も花が好きで、庭にバラやスナップドラゴンなどを育てていると教えてくれました。
ここ数年、新型コロナウィルスの影響で、医療関係者以外の人とお話する機会がめっきりと少なくなっていました。ちょっとした雑談なのだけれど、いつも、あ、マスクどうしよう、と思ってしまう自分がいて、人と話すのが億劫なのと、実は怖い。
でも、こんな場所にポツンと住んでるアジア人に、気さくに声をかけてくれるご近所さんは貴重な存在です。彼と仲良くなって、とても嬉しかったです。彼らにとっては珍しい朝顔を植えたおかげで、隣人と交流する機会ができたのかな。朝顔は私にとって、アメリカで暮らす楽しみの一つになりました。
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