ん？この植物は何？

今年、ドライフルーツのデーツの種を蒔いた。芽がでるかどうかわからなかったけれど、なんでも取り合えず蒔いてみたかった。

食べたあとのデーツの種を、よく洗って一日水に浸し、それからその辺に転がっていた植木鉢に埋めて、水遣りだけは欠かさずにいたらなんかスッとした一直線の芽のようなものが出てきた。

へぇ、デーツの種って発芽するのね、なんて感心して毎日水やりして観察していました。

まだデーツの生態というものが良くわかっていないので、取りあえず枯れないようにせっせと水遣りをしていました。

すると、いつのまにかもう一つ小さな葉っぱが見えてきました。明らかにデーツとは違う感じでした。どこかから掘ってきた土を入れただけだったので、なにかの種でも混ざっていたかな？と気にせず水遣りをしていたのです。

デーツの生育に問題なければ良い、とそのまま育つがままにしていたら、なんかどんどん大きくなってくるんです。見た感じ何かの花のようにも見えるし、なにか別のマメ科の雑草のようにも見える。一体これは何だろう？

ある程度大きく葉が展開してきたら、さすがに識別可能になるかもしれない、とGoogleで画像検索をしてみたら、なんと、ピーナッツの苗でした！

え？ピーナッツ？うちにはピーナッツを食べる人はいませんし、ピーナッツも存在しません。ええ？一体どこから？ご近所さんが鳥やリスにピーナッツをあげているのかしら？でもピーナッツって生じゃないよね？加熱してローストされてるよね？発芽しないよね？

なんで？どうして？？？？と謎に思っていたのですが、このままにしておけません。

ピーナツなら植え替えて、花が土に潜れるようにしないとピーナッツにならないよね？と思ったのです。そこで、もうある程度大きくなっていたので、そっと掘り返して花壇に移植しました。

鉢から掘り返した時、あったんです。ピーナッツの殻が！どこかのお宅の庭からピーナツを掘り返し、そしてご丁寧に埋める。こんなことができるのはあの子しかいません。そう、チャッピーです。チャッピーとはうちの庭にいる灰色リスで、呼ぶとクルミをもらいにやってくる子です。

チャッピーは本当に真面目というか、バカなのか。いつもなにかしら庭にせっせと埋めては忘れてしまいます。冬に備えるためにせっせと真面目に食べ物をあちこちから咥えてやってくるのは良いけれど、ガーデンホースのリールに隠したり、ガーデンシューズの中に隠したり、あちこちに隠す割には覚えていないのです。

そんなチャッピーが以前、植木鉢のある場所で何かをしていたことを思い出したのです。

きっとおいしいピーナッツをもらったか、見つけたかして、後にとっておこう、なんて埋めちゃったら発芽しちゃったんですね。せっかくだから、私が大事に育てておきますよ。そして無事にピーナッツが収穫出来たら、チャッピーに返してあげましょう。