Septic Safeな生活と新型コロナ

9/18/2021

California アメリカ 事件 暮らし

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Photo by Hakim Santoso from Pexels

Septic Tankが

いきなり下水の話ですいません。実は大変だったのです。庭のSeptic Tank(浄化槽)が溢れたのです。いやぁ~!もう臭いのなんのって、ご近所さんごめんなさい。

最近、洗濯をすると、排水時に聞きなれないポコポコ音がバスルームの方からするような気がしていたのです。
ウチの洗濯機はLG社製の洗濯機でWiFiがつながって洗濯機の状態をLG社がモニターしてくれています。月に1度、どのサイクルで何回洗濯をし、排水に問題はなかったか、脱水機能に問題はなかったかなどをレポートしてくれます。そのレポートには排水の逆流検知があるのですが、問題はないとされていました。

ついに悲劇が

ところが、先日、洗濯機から排水が終わったかと思った瞬間に、バスルームでボコボコと妙な音。在宅で仕事をしていた旦那と共にバスルームに駆けつけます。するとすでにもうバスルームがものすごい臭い。そしてバスタブに汚水が・・・・。旦那がすぐにスマホでビデオを撮り、大家さんに連絡します。

21世紀だというのにいまだにSeptic tank

その日の夕方にPlumberがやってきて、配管をみてくれ、翌朝にはSeptic Tankの業者がやってきて庭を掘り起こして修理してくれたのでした。私達の住んでいるこの一帯は古い家が多いせいなのかどうかはわかりませんが、下水道が整備されておらず、Septic Tankシステムなのだそうです。裏の豪邸でさえも。

信じられないことに、ベイエリアはいまだにSepticシステムで下水が完備されてないところが多い。東京で生まれ育った私にはにわかに信じがたいことで思わず「この21世紀に?IT産業が主流の都市で?まさか冗談でしょ?」と聞き返してしまったほど。そして、念のために、「下水道がないって、ではこのタンクの排水は最終的にどこへ流れるのですか?」ときいてみた。答えは裏庭を指さし、「この地面の下だ。」と言われたのでした。

水不足の中で

如何にサンノゼが田舎かを思い知らされる事件ではあったのですが、アパートなどの集合住宅は別として、ベイエリアではまだまだ下水道の整備されていない地域がたくさんあるそうです。そして、今回の汚水が溢れて出た事件ですが、さらに衝撃の事実を知ることになりました。

業者さんはSeptic Tankの中をすっかり汲み取り綺麗にし、出口のパイプにスネークカメラのようなものを通してどこが詰まっているのかを見ていました。そして、なにやら庭のある地点を2,3人でせっせと掘り始めたのです。そして彼らが掘り出したものが見てびっくり。




庭の大きなオリーブの木の根っこでした。あまりの水不足と散水制限で、水を求めてオリーブの木の根が排水パイプを突き破りしかも塞いでしまっていたのでした。チェーンソーで根を切り、排水パイプを交換してこれでようやく安心できる状態になりました。

新型コロナとSeptic Safeな生活は両立するか

今回のような、自分では防ぎようのない事態は仕方ないにしても、彼らによると昨年からあちこちでSeptic関連のトラブルが頻発しているようです。それは新型コロナのせいもあるかもしれません。新型コロナで家庭内で除菌グッズが頻繁に利用されるようになったせいもあるそうで、とくにchlorideやAnmmonia-basedのクリーナーを使って流してしまうとSepticシステムのバクテリアが死滅してしまい、汚物を分解処理できなくなって・・・あふれ出てしまうそうです。

そうは言っても、いまのご時世、除菌はしたいですよね、バスルームもトイレも家中どこでも。でも除菌用クリーナーにはほとんどchlorideが入っていたりするので、今度はSepticシステムが影響を受けてしまう。なんというジレンマ。できるだけSeptic Safeなクリーナーやトイレットペーパーなど使って気をつけていきたいです。

月に1度は菌活しよう

※ウチは今回タンクをすっかり綺麗にしてしまったのでこれでバクテリアを増やしまた。


それでも、やっぱりちょっとSepticシステムが健全か不安だという時、バクテリアを培養するものが売っています。元々はRVのタンクに入れたりするようですが、新型コロナで除菌習慣が必要な今、住んでいる家の下水がSepticシステムだったら、月に一度は菌活することを検討してみるのも良いかもしれません、避けられる悲劇を生まないためにも(苦笑)。



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ネコノツマコ、アメリカ カリフォルニア州在住。50代夫婦二人暮らし。アメリカ移住の生活の様子を気が向いた時に書いています。

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