不覚にもインフルエンザに罹りました。
今季はインフルエンザの流行が長く、個人的には、どんなに気を付けても犬のうんこを踏んでしまうのと同じくらいの確率で罹るんじゃないかと思ってる。そうはいっても、毎年きちんとインフルエンザのワクチン接種をしているので重症化から免れたのは良かった。
今年は割と雨季が長く、ある程度の湿度が冬の間ずっと保たれていたサンノゼ。そのせいか風邪をひくこともなく春を迎え、花粉のシーズンがやってきました。この花粉のシーズンというのが実に厄介で、アレルギー性鼻炎なのか風邪なのか、それとも両方なのか実に悩ましい症状が現れます。
アメリカに来てから、風邪をひくことはあってもインフルエンザに罹ったことはまだなかったのです。日本では5年ほど前に1度、インフルエンザに罹り、タミフルを処方されて飲んだのが最後だったと記憶しています。
発症しても何もできないインフルエンザ
先日、旦那が飛行機の距離の出張へ出かけ、帰ってきた。
そしてその翌日の夜半、不吉なことを言い出す。
「なんかゾクゾクと寒気がするんだけど・・・・。」と。
翌朝、旦那は咳と鼻水はでるものの、寒気だけで特にまだ熱はない模様。それでもつらそうなので風邪薬を買い足したり、お腹にやさしい食事の買い出しに出かけたり、旦那の風邪対策に奔走していました。このあと地獄を見るとも知らずに(笑)。
アメリカで風邪をひいてもお医者さんに診てもらうことはまずありません。
診てもらおうと電話をすると、症状を聞かれ、ドラッグストアで市販薬を買って飲んで休息をとるように言われるだけです。
アメリカで風邪薬と言えば
DayQuil NyQiuil。到底飲みたいという気持ちが起きない激しい色の液体か、または
こちらの
リキッドカプセルの錠剤ですね。
風邪の治療薬ではなく、諸症状を緩和するお薬です。
おもにアセトアミノフェンなどの鎮痛解熱作用と抗ヒスタミンの鼻水、咳などの症状緩和と炎症を鎮める作用と眠気を起こし体を休める作用が期待されます。
DayQuilの方は風邪の諸症状を抑えつつ眠気が起こりにくい処方になっているものです。
旦那に言わせると、コイツを飲んでおけば大分楽になるそうです。
こちらの風邪薬を飲んで休みつつ様子をみていたのですが、なんかおかしいんです。
いえ、旦那ではなく私が。
Costcoへ食材とお薬を調達して帰宅したのは良いのですが、10分もたたない間に、猛烈な喉の痛みと頭痛が襲ってきました。そして極めつけは目玉。眼球の奥がズキズキ脈打つような痛み。
そして旦那が帰宅。旦那の咳がひどい。あ~、悪化しちゃった?と心配しつつも、自分も頭痛がすることを伝える。・・・・・が、そこからが地獄の始まり・・・・。
その夜、熱を測ると37℃。あちゃ~、風邪がうつったか!などと2人でおたおたしていたのですが、その後、どうにも全身の筋肉が痛くて関節が痛い。ひっそりと熱を測ると軽く38℃超え。もうこれこの発熱の早さ、インフルだね・・・・。
がんばれ!私の免疫!インフルのワクチンの効果を見せてくれ!などと馬鹿な事を考えながら風邪薬を飲む。まぁ当然効き目なしです。
もう深夜にはガンガンと発熱し、39℃まで上昇。もう体が痛くて眠れません。
旦那は、あ~、熱上がったね~、とまるで他人事。いえ、他人事なんですがね、感染(うつ)したんだから、ちょっとはなんとかしなさいよ~(怒)。
これが日本だと、38℃を超える熱がでたらすぐに病院へ行ってくださいってなるんですよ。そしてみんなタミフルだのリレンザだのインフルエンザ治療薬をもらいたがる。
病院へ行くために外出する、ウィルスを拡散させに行くようなものですよね。
結局インフルエンザ大流行っていう図式になって悪循環になってしまう。
アメリカでは、CDCのガイドラインによると、ハイリスク(慢性心疾患を持つ患者、高齢者、抵抗力の弱い乳幼児、および妊婦)患者以外は自宅で療養するように、不用意に外出しないように呼び掛けています。まぁそれでもまん延するんですけどね。
もう罹ってしまったものは仕方ない、とは思いつつ、ガンガン上がる熱、関節どころか全身の痛みで全く眠れません。喉もガンガン腫れて水を飲むのも辛い。
インフルエンザに完敗です。
繰り広げられた熱との闘い
眠いのに眠れないわ、痛くて辛いわ、で先に書いた薬を飲むのですが、まったく効果が実感できません。いっそ殺してくれ~っと思うくらいの高熱と激しい頭痛と全身の痛み。このままでは脳細胞が死んでしまう!と朦朧としながら考えていたほどです。
アメリカでは販売されていないのですが、日本ではよく知られた喉の炎症を鎮めるトラネキサム酸という成分のお薬があるのですが、私は扁桃炎に良くなるので一時帰国の際にたくさん買い込んできます。
喉の炎症にはペラック。
喉からくる風邪にはルルアタックEX
どちらもトラネキサム酸が入っているので、私のように喉の炎症が辛すぎて水も飲めない症状があるときは抜群に効果が出ます。ただし、ルルアタックEXはイブプロフェンが解熱鎮痛作用として含まれているので、多少胃が荒れるかもしれません。
実は私は胃に問題があるので、主治医から普段の頭痛には、イブプロフェン(Advil)をやめてアセトアミノフェン(Tylenol)にするように言われていたのですが、アセトアミノフェンなんて弱すぎて全く効いてる気がしないのです。
案の定、NyQuilにもDayQuilにもアセトアミノフェンが含まれているにも関わらず、まったくと言っていいほど熱がさがらない。他の症状も緩和されない。背に腹は代えられない。たとえ胃がやられたとしても、熱を下げる方が大事。もうこの時点で体温が38℃を超えてから1日以上経過しています。
先に飲んだ薬が切れたの時間的に確認して、日本から持参したルルアタックEXをガッツり飲み始めました。あまりの高熱で39℃を突破し、40℃に届きそうになり生命の危機を感じたので、両脇の下に冷凍した水のペットボトルをタオルに包んで挟んで体温を下げるよう試みました。
1時間後、再度熱を測るとなんとか39℃と38℃後半を行ったり来たり。イブプロフェンと両脇の氷ががんばっている感じです。劇的に変わったのはのどの痛み。水分が取れないほどの痛みがかなり緩和され、やっと水分補給と糖分補給のジュースが飲めるようになりました。凄いぜ!トラネキサム酸!
それでもインフルエンザは強い!これ以上の上昇は抑えられてはいるものの、熱は一向に下がりません。ここで、本当はやってはいけないんだけど、とにかく眠らないと休まらないので、追加にAdvilを飲む。イブプロフェンの過剰摂取にならないようにmgに気を付けながら追加で飲み始めたら、やっと38℃まで解熱することができました。
38℃まで熱が下がるとなんとか眠れるようになり、頭痛と目の奥の痛み、全身の痛みはあるものの、なんとか日中連続して眠ることができるようになったのでした。
こうしてインフルエンザに負けてしまった私。結局熱が37℃台に落ち着くまで要した日数5日。これは私史上、ぎっくり腰に次ぐ辛さ。もしインフルエンザのワクチンを接種していなかったらどうなっていたのか。
今年はなぜかまだこの時期インフルエンザが再流行しているそうです。みなさんお気をつけて。
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