Photo by wr heustis:
裏庭のWildlife観察
私の家の裏庭には、春からアライグマの親子がやってきています。最初はブラックベアの子熊ちゃんかと思う位の大きな体の一匹のアライグマが、深夜に庭の防犯カメラに写っていました。画像では性別不明だった彼(彼女?)は私たちが置いている猫のご飯を見つけて、食べていました。
ある日そのアライグマが右足を引きずっているのに気が付きました。車にはねられたのか?あるいは何かに襲われたのか?私たちはアライグマが可愛そうに思って、猫が食べ残したご飯を片付けずに置いておくことにしました。
しかし、しばらくするとアライグマは来なくなりました。
再びあらわれたアライグマ
アライグマを見かけなくなってしばらくすると、また防犯カメラにアライグマが映るようになりました。しかし、カメラに映ったアライグマの様子がずいぶん変わっていました。毛並みはボサボサで、ちらっと映った腹部にはおっぱいが大きくなっていました。
どうやらカメラに映っていた時は、妊娠していたようです。無事に出産を迎えたのでしょうか、どうみても授乳中であるママアライグマの様子は毛並みが良いとは言えませんでした。頑張って育児をしているのでしょう、そのうち私たちはアライグマの赤ちゃんが見たくて、毎日カメラの映像をチェックしていました。
アライグマキッズ、やってくる!
そしてある日、ついに赤ちゃんが登場しました。なんと5匹も!アライグマの親子は猫のご飯を食べるだけでなく、庭を探検したり、遊んだりしていました。そのコロコロとしたぬいぐるみのような様子はとてもかわいくて、私たちは癒されました。
しかし、かわいい一方で、困ったこともありました。アライグマの親子は庭を荒らしてしまいます。花壇を掘り返したり、芝生をほじくり返したり、フラワーアーチに登ったり、ぶら下がったりします。私たちは庭を直したり、ほじくり返された芝生を戻すのに苦労しました。
アライグマの親子は今でも裏庭にやってきます。私たちは彼らに名前を付けて呼んでいます。ママアライグマは「サワードウ」、子アライグマは「ベーグル」「フォカッチャ」「ブリオッシュ」「チャバタ」「バゲッド」です。彼らは私たちの家族の一員になりました。
餌やりをしないようにする
毎晩親子総勢でやってくるアライグマたち、もう成猫と同じくらいの大きさまで育ちました。私たちは、猫の餌を置いておくのをやめるようにしました。野生での生きていけるように、母アライグマがいるうちに学ぶことが大事だと思ったからです。幸い5匹の子どもたちは、コロコロと大きく、栄養状態も良さそうです。
餌を片付けるようにすると、しばらくは、あちこちのものをひっくり返して猫の餌を探しまわっています。5匹の子どもたちはやりたい放題!もうあちこちの植木鉢を掘り返し、コンポストによじ登り、ほじくり返してみたり、きゅうりをかじってみたり・・・。トウモロコシを食べ尽したり。
子アライグマが減っていく・・・
しばらくすると、アライグマの親子は来る日があったり、来ない日もあったりするようになりました。そしてよくよく防犯カメラの映像をみると、5匹いたあの子達は4匹になっていました。
何があったのでしょう?アライグマも割と多産な生き物ですが、やはり大人になるまでの生存率はそんなに高くないのかもしれませんね。うちで食べるものがなくて、どこかに遠征していたのでしょうか、その途中で捕まったり、車にはねられたり、いろんなことが考えられます。
そして今日、子アライグマは3匹になっていました。ずっと猫の餌を片付けずに分けてあげていたらひょっとしたら今でも5匹で遊びに来ていたかも知れません。野生動物はそういう淘汰を経て生きていくのですよね。
なぜか、いまから45年ほど前に見たキタキツネ物語という映画を思い出してしまいました。
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