ウチは一軒家を賃貸で借りているのだけれども、東京では考えられないくらい庭が広い!
元々エンジニア時代から植物を育てるのが趣味だったので、念願かなって思う存分ガーデニングができるのはうれしい。だがしかし、借家ゆえにいつかは退去するわけで・・・・。自分の植えたいものがすべて一年草といった、毎年入れ替えるものにすれば話は早いのだろうけれど、やっぱりいろいろと植えてみたいと思ってしまいます。
そうはいっても、やっぱり退去する際に、移植しなくてはならなかったり、仮にそのままでいいよ~と言われたとしても、次に借りた方が枯らせてしまったり、気に入らなくて抜かれたりしたら悲しい。そんなジレンマを抱えながら今はとにかく殺風景なフロントヤードを少し華やかにしたいと考えている。
まだ本格的に始めてはいないのだけれども、いつかは退去するのだから、本当に好きなもの以外はできるだけ現状を維持しつつコストをかけずに手入れをしてみたい。今は冬なので殺風景さが際立っているように見えるだけかもしれないけどね。
ウチのフロントヤードには乾燥に強い植物が何種類か植えられているのだけれど、大家さん曰く、前の住民は全く庭の手入れをしなかったらしく、荒れ放題だったと。中でも私も気になっているのは、大きなラベンダー。
せっかく綺麗で香りのよい花の咲く品種だというのに、荒れ放題で、剪定もされておらず、乾燥に強いとはいえ全く水やりもされてなかったようで、枯れ枝だらけで枯死寸前!
これは可哀そうということで、早速剪定ばさみを手にし、光と空気、水が抜けるように枝を間引いていくのだけれど、作業を進めていくうちになんだか悲しくなってしまう。まだ初秋だというのにハサミがいらないくらい、ぽきりと折れていくんです。どんだけ水やりしなかったのか・・・・。
大げさでなく、サンノゼあたりは夏季は全くと言っても過言ではないくらい、雨が降りません!いくら乾燥に強いハーブといえども、これはさすがに枯れてしまいますよ。ということで、憂鬱な気持ちを抑えながら、内部に光が入るように枯れた枝を取り除き、ダンナが水やりをしてくれたら・・・・・。
先月あたりから、ラベンダーに復活の兆しが!
さすが!ハーブ!生命力が強い!
徐々に葉が復活し始め、最近では小さなかわいらしい、良い香りの花まで咲くようになりました。
ここからが本題。ラベンダーのようなハーブは挿し木で簡単に増やすことができるのです。この性質を利用して、若い枝を挿し木にして増やすことにしました。
成長点を含む若い枝を切り取り、水をいれたコップにさし、毎日水を入れ替えるだけ。10日から2週間くらいでちいさな根が出始めます。これを移植できるくらい養生して土に移植するとラベンダーが増やせるわけです。
ドライブウェイからの脇を、この枯死寸前だったラベンダーの子孫で香りの小径にしようと、せっせと増やしている最中です。もし、この大元のラベンダーが枯れてしまっても、少なくとも子孫を残せるし、切って挿し木で増やすので、何しろコストがかかりません。
大家さんに聞かれたら、この木の子孫ですよ~!と言えば抜かれずに済むかもしれない!
そんな淡い期待を込めて香りの小径計画がすすんでいます。
挿し木で増やすといえば、バラ。
フロントヤードになぜかランブラーローズのポールズ・ヒマラヤン・ムスクがそびえたっているのですが(苦笑)、この品種は相当念入りに剪定をしないと樹形どころかわっさわさになってどうにもならなくなってしまう品種です。
この品種の特徴を知って植えたのか?と思って大家さんに尋ねたら、花の名前も知らなかったらしい・・・・。どうりで管理されてないで、暴れ放題だったはずです。案の定新梢が隣家の樹木に絡みつき申し訳ない感じに育ってる。
冬になったら剪定をせねば!と思いつつ、まったく管理されていなかったせいで3mくらいにそびえたって手がつけられません。この品種は実はとても可憐な淡いピンクの小柄な花が咲き、ムスクと名がつくように、その芳香は窓を開けるといい香りがあたりに漂います。
なので、エントランスのポーチの柱に這わせたり、ローズアーチに這わせたり、フェンス仕立てにしたりするのが一般的なのです。
しかも、カリフォルニアだからなのか?一季咲きのはずなのに、12月現在もまだ咲いています。いつに剪定したらよいのやら・・・・。
とりあえず、鉛筆位の太さの若い枝を試しに剪定し、成長ホルモンの粉をつけて挿し木にしてみました。(本格的に剪定した後、万が一枯れてしまった時の為に子孫を残す意味で)
無事に根がでたので、移植に耐えられる季節の内に整枝剪定がしやすい壁面へ延びるように移植してみました。これでバックアップ体制は整ったので、あとは1月のローズガーデンの剪定時期と同じ時期にバッサリと剪定をして誘引してみようと思います。
バラは意外に強い品種が多いので、挿し木で増やすことができるので、ローズガーデンの剪定枝をもらってくる方も多いそうです。
ついでに、こぼれ種で増えたのか、スイートアリッサムがあちこちに芽をだしていたので、こちらも小径に移植。
本当に植えたいものにはコストをかけるけれど、いまある植物たちを増やして植えるのも中々面白いです。
まだこの庭の春を見たことがないので、春にどんな植物が顔をだすのか楽しみです。
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