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突然現れた風船
ある朝、バックヤードの防犯カメラがひっきりなしにアラートを上げてくるので、何事か!と映像をチェックすると、バックヤードの木の枝に風船が1つ絡まっていた。フォイルのキラキラしたかわいらしい風船で、きっとどこかの家でお誕生日のお祝いをしたのか、あるいは、子供がうれしくて持って歩いたら手を放してしまったのか。
とにかく、ご近所さんの家のどこかのお子さんががっかりしているだろうな、って考えたら返してあげたくなった。でもコロナで外出するわけも行かないので、フロントヤードの電信柱のところに結んでおいたの。うちの前の道路はご近所さん達の散歩道でもあるので、もしこのご近所さんの誰かがこの風船に見覚えがあったら持って帰ってくれるかな?なんて淡い期待を抱いていた。
わらしべ長者?
風船を結んでおいてから2日。ずっと風船は寂しそうに電信柱に寄り添っている。ま、そんなもんだよね。と思っていた矢先、フロントヤードが見える部屋で仕事をしていた旦那がうれしそうにやってきた。
「あの風船、Mikiちゃんちのお子さんのだったみたい!」Mikiちゃんとは、小さいお子さんが2人いるママさんで、私のことをよく気にかけてくれるし、我が家の庭によくお子さんと遊びに来ているご近所さんです。「なんか、最初にMikiちゃんのお嬢さんが風船を指さしていて、そのあとMikiちゃんが確認して持って行ったよ!お嬢さん嬉しそうだったよ。」「風船結んでおいてよかったね」と言いに来た。
私も、なんだか少しうれしくなって、たかが風船だけど、子供の頃、風船を買ってもらったのに手を放してしまい、ものすごく怒られたのと、がっかりしたことを思い出した。ああ、あの子はどれだけがっかりしていたのだろう、見つけてどれだけ嬉しかっただろうと。
ところが、その15分後、またまた笑いながら旦那がやってきた。「Mikiちゃん、わらしべ長者になってるよ!」と。ええ?何を言ってるのかしら。とよく聞くと「Mikiちゃんとお嬢さん、うちの前で風船取って歩いて行ったんだけど・・・、しばらくしたらお父さんと下のお子さんと一緒に戻ってきて、お嬢さん、手には風船じゃなくてお花を持ってたよ!」って。
なんのこと言っているのかわからなかったのだけど、ああ、と思い当たった。
2ブロック先にデイケア(保育園みたいなもの)があるのだけれど、多分、下のお子さんとパパさんがデイケアにいて、そこへ行く途中にうちの前で失くした風船を発見。持ってデイケアへ行ったら(きっとお友達に)風船とお花を交換してとか言われたのだと思う。ちょっとヘリウムの元気がなくなっていた風船をお花と交換して嬉しそうに帰ってきた一家。ちょっとしたわらしべ長者だわ。
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