Sleep Study 結果報告「睡眠時無呼吸症候群」と診断されました

11/05/2023

アメリカ 医療 睡眠 睡眠モニター 病気

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Sleep Apnea



前回のブログ記事にも書いた、先日受けたお泊り検査、通称 Sleep Study の結果が早々に届きました!(なんと検査の2日後です)。いや、アメリカ、仕事早くない…?(※ただしEPIC導入施設に限る)
この国の電子カルテシステムは侮れません。最大規模を誇る EPIC によって、検査結果や画像データ、過去診療情報まで一括で見られるのです。

英語が母語ではない私にとっては、医療用語を翻訳したり、日本とアメリカの治療方針を照らし合わせるための時間が確保できる分、診察前に準備できるのが大きな利点です。ほんと、これはありがたい。

検査結果は…最悪でした

見出しからして悲報ですが、診断されたのは「睡眠時無呼吸症候群」。
しかも、閉塞性(OSA)と中枢性(CSA)の混合型とのこと。
閉塞性は睡眠時に舌がのどに落ち込んでしまい、閉塞がおきてしまうことを意味しています。そして中枢性は脳からの呼吸指令の伝達に問題があることを意味しています。

検査レポートに並んだ見たこともない専門用語たちに最初は唖然としましたが、
“Neurological issues” “Severe snoring” “Open mouth during sleep”
など、冷静に見れば、まぁ…心当たりがありすぎて笑えません。
寝てるときに自分のいびきに驚いて起きるとか、朝の「口内砂漠状態」はよくあることだったので。


測定機器より先に気づいていたApple Watchのヒント

実は、コロナ禍の始まりと同時期に別の病気が発覚して以来、夫が私の体調をものすごく気にするようになり、 Apple Watch(血中酸素濃度も測れるモデル)をプレゼントしてくれていました。

時折、異常値を知らせるNotifyをセットしておいた睡眠中のSpO₂が90%台前半まで下がっていたことは認識していたけど、てっきりApple Watchが手首からずれて正常に計測できていなかったのかと気にしないでいたのだけど、あれってやっぱり異常だったんだ…。

さらに、睡眠中の心拍数が40前後まで落ち込んでいたこともあり、Neurologist(脳神経医)、Cardiologist(循環器医)、Pulmonologist(呼吸器医)がタッグを組んで検査してくれた結果が、今回の診断につながったようです。まるで医療版アベンジャーズ…(頼もしさは満点)。

でも、原因がわかった今なら言える

最悪の結果だったとはいえ、原因が判明したことは大きな一歩です。
少なくとも「謎の症状」と戦い続けるより、今後の治療や生活改善に向けた指針が得られたと思えば、少し前向きになれる気がします。

それに、アメリカの医療というとボロクソに揶揄されることが多いけれど、この医療データの整備、家庭用ウェアラブルの進化、専門医の連携…こうした情報や技術が揃った環境に身を置けていることは、本当に恵まれているのかもしれない。

もしこの症状に心当たりがある方がいたら、早めの検査、そして自分自身の身体との対話を始めてみてくださいね。いびきは、単なる「うるさい」じゃないこともあります。

CPAPでの治療の開始

このSleep Studyの結果を受けて医師の診察を受けた結果、早急にCPAP治療を始めましょう、ということになりました。1時間に無呼吸状態が何回起きるかを示す数値が高かったらしい。私のPulmonologistにはこのSleep Studyを指示した先生(Cardiologist)はあなたの命を救ったと思うよ、とまで言われて自分の自覚のなさに再度びっくりしました。

加えてドクターは、CPAPはたいていの医療保険でカバーするから、Approve(承認)がされたらすぐに開始できるよ、と言ってくれました。またCPAP装置(リースらしい)とモニターサービス(CPAPのモニター内容が医師に直接データ送信される機能)とそのサプライ(付属品)は医師が処方し、Medical Equipmentsのサプライヤーへ送ってくれます。

保険会社の承認は翌日におり、CPAPはその3日後に自宅に送られてきました。すべての費用は保険でカバーされて自己負担はCPAPの加湿に必要な蒸留水の費用のみです。

CPAP装置が自宅に送られてきたら、もう一度Pulmonologistを訪ねます。そこでNP(Nurse Practitioner)にCPAPの設定と使用方法、マスクの装着方法、お手入れの仕方などのレクチャーを受けていよいよ治療開始となりました。

初めてのCPAP

私の場合は、ResMedのAirSenseというCPAP装置で、マスクは鼻ピローマスクです。鼻の穴にマスクを装着するタイプで、もちろん違和感はありますが小さく軽く、寝返りを打ってもあまり影響がないタイプです。

実際に装着して眠ってみた初日ですが、、あまりよく眠れませんでした。やはり慣れるまで時間はかかりそうです。なにしろ鼻の穴に何かを装着して寝るという経験はしたことがありませんから、違和感満載でした。

それでも10日過ぎころから、少しずつ慣れてきたのか、マスクを気にして夜中に起きることなく朝まで眠れるようになりました。そのころからApple WatchのSpO₂が98-100%を維持するようになっていきました。

CPAPを開始してから1か月

CPAPでの治療を開始して1か月たったくらいから、私自身の変化に気が付くようになりました。一番の変化は朝の寝起きが良い、ということかな。いままでは朝はまだ眠くて眠くて体に鞭打ってようやく起き上がる感じだったのが、目覚ましなしでスッと起きられるようになったのです。これには私自身がびっくりですよ。ずっと低血圧で起きられないのだと思い込んでいたのですから。




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