松茸みつけた

先日日系スーパー、マルカイへ寄ったのですが、早くも松茸が並んでいました。お値段はどれも$20以下でしたよ。私はなぜかアメリカに住むようになってから、秋に松茸を口にする機会が増えた気がします。毎年必ず1度は買ってみようかな？と思えるのです。

松茸はもちろん日本産のものが香りも高く、高級品なのでしょうが、化粧箱にはいって高級百貨店で売られていた記憶があります。若いころはあまりの高級さとそのお値段に買って食べようとは思いませんでした。（買えなかった）

私が始めて松茸というものに出会ったのは小学生の頃。永谷園のお茶漬け海苔という商品におまけに１つだけ松茸のお吸い物が入っていたのがそうだったかな。松茸との出会いと言ってもいいのかわからないけれど、子供心に松茸ってなんか独特の香りのするお吸い物だな、という印象しかありませんでした。

そんな子供時代の出会いから随分と時を経て、次に松茸に出会ったのはなんと接待でです。私が社会人の頃はバブル期もあって、料亭で接待を受けることもあったのです。そこで出されたのが松茸の土瓶蒸し。あのお吸い物とは全然違う松茸の香りとシャキっとした食感に衝撃を受けたのでした。

時は移って、あれから数十年。アメリカに移住してから、（カリフォルニアだからかもしれないが）秋のスーパーの店頭に松茸が手ごろなお値段で出回っているのを知ったのです。まぁ旦那に言わせると、某州の会社のキャンパスの敷地の森では毎年松茸が取れて、日本人スタッフの話題になっていたそうですよ。

マルカイで売っていた松茸は産地が書いていなかったのですが、この季節はワシントン州の松茸もよく出回っています。これほどカサが開いてしまっているのはもったいない気がしないでもないですが、それでも炙ってスダチで食べると豊かな香りが口いっぱいに広がりますよ。この時期の日本からの出張者にお出しするととても喜ばれる一品でもあります。

今は日系スーパーだけでなく、ファーマーズマーケットでも松茸を目にすることがあります。昔から、「香り松茸、味しめじ」と言われるように、松茸は量を食べるものではないと言われてきました。香りを楽しみ、きのことしての味わいは、シイタケやシメジ、舞茸といったもので楽しむ、秋の深まりをゆっくり堪能していきたいものです。

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