アメリカではコンテンツビジネスが真っ盛り。Amazon NetFlix Huluなどが様々なコンテンツを配信しはじめ、またオリジナルコンテンツまでも作り始めて映画業界は大打撃。
ネット環境が良くなり、定額で映画を手軽に自宅で観ることができるようになったおかげで、映画館での来場者数は減少傾向にあるアメリカ。そんな中、定額のサブクリプションを契約するだけで、最新映画を劇場で観られるサービスが出てきていました。
その中の1つがMoviePassという定額サービスなのですが、1か月の定額料金を複数のプランから選べ、最安は$7.00/monthというものがありました。1ヶ月に3本まで映画館で映画を楽しめるサービスです。ベイエリアでは最新映画の1本の相場が大体約$15.00ほどなので1本観たとしても元は取れる感じです。ところが、このサービスには裏があって、最新のIMAXシアターのスクリーンでは観られなかったり、追加料金が必要だったり、公開したての新作は観られる時間帯が区切られたり、追加料金が必要であったり、中々額面通りのサービスって訳にはいかないようでした。
それでも映画好きにはお得なサービスだったのですが、つい先日、衝撃的なニュースが飛び込んできたのでした。
映画館に払うお金が尽きた・・・。MoviePassは律儀にも、サービスを利用するユーザーの料金を映画館に替わりに払うことによって成り立っていたのです。(マジか!)映画館の集客をアップさせることによる、売店や映画館からのバックマージンかなにかがあるのかと思いきや、律儀に払っていたとは・・・、これは資金が底をつくでしょうね。だって1つ100円で売ってるものを50円で3つ持ってっていいよ(250円分はこっちで払っとくから~)って言ってるようなものですもの。
そうは言っても、来場者を事前に囲いこむことによって得られるメリットがあるからこそ、投資家たちが投資してくれるのですが、それは来場者の個人データであったりするわけです、どんな年齢層が何人と来場し、新作公開日に追加料金を払ってでも観に来る客層はどんな人たちか、などマーケテイングに必要なデータはそれこそお金を払ってでも欲しい人たちがいます。
まだビジネスモデルとして利益をあげるところまで至っていないサービスですが、実はアメリカでは新たなビジネスでも十分な利益を上げるに至っていないサービスはたくさんあります。ヘルシーで美味しい料理を簡単に自作できる宅配サービスのBule Apronなども上場したものの、まだ十分な利益を上げられていないのです。
このMoviePassが目のまえにある資金難をどう乗り越えられるのか、あるいは乗り越えられず消えていくのかまだわかりませんが、
とりあえず、
解約した!!!!(笑)
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