前回のブログでお伝えした通り、旦那とともに血糖値にやさしい生活を送るため、旦那の血糖値スパイクの癖を把握すべく、ほぼ同じような食生活を送っているツマ子が体を張ってデータ検証に参戦することになりました。
BGMとCGM、購入前のざっくり比較
まずは血糖値測定について簡単に整理してみます。
BGM(指先血糖値測定)は、指先から採った血液そのものの糖濃度を測ります。
一方、SteloやLingoなどのCGMは、腕などに装着して皮下組織の間質液に含まれる糖分を測定します。
このように、測定している場所が違うため、両者の値は必ずしも一致しません。
さらに、血糖値の変化はまず血液で起こり、その後に間質液へと反映されます。
この移行には一般的に10〜20分(多くのメーカーは約15分)のタイムラグがあるとされています。
- BGM = Blood Glucose Monitor 指先の血液を使って血糖値を測る機器。
- CGM = Continuous Glucose Monitor 皮下の間質液中の糖濃度を連続的に測定する仕組み・デバイス。
そのため、
- BGM:よりリアルタイムに近い
- CGM:少し遅れて追いかける
食後や運動時など、血糖値が急に変化する場面では、両者の差が大きくなることがありますが、これは正常な現象です。
つまり、CGMの最大の価値は「点(絶対値)」ではなく「線(トレンド)」を知ることができる点にあります。
まとめると、
- BGM:指先に針をチクっと刺して血液から測るやつ(ピンポイント測定)
- CGM:DexcomやAbbottのLibre, SteloやLingoのようなデバイス(継続測定)
画像 左:指先血糖値測定器、右:持続血糖測定器
どうやって手に入れる?OTCという選択肢
〜処方箋なしで、もっと自由に〜
以前は、こうしたデバイスを使うには医師の診察と処方箋が必要で、どこか「特別で、ちょっと難しいもの」というイメージがありました。
でも今は違います。
Stelo や Lingo といった一般向けモデルが登場したことで、私たち主婦でも、ネットでサクッと“美容液をポチる感覚”で手に入れられる時代になりました。
これが、前回お話しした「レストランで血糖値を気にするマダム」が急増している理由でもあります。
■ Stelo と Lingo ってなに?
- Stelo(ステロ):CGMの老舗・Dexcom社の一般向けモデル
- Lingo(リンゴ):Libre(リブレ)で有名な Abbott 社の一般向けモデル
どちらもスマホがあればすぐに始められます。
■ 価格と“始めやすさ”
- だいたい 1ヶ月分で約100ドル前後
- 定期購入で少しお得(サプリメントみたいな感覚)
- 保険のややこしい手続きも不要
- 医師に相談するハードルもなし
- 必要なのは「自分の体の中を知ってみたい」という好奇心だけ
明日からでも始められる手軽さが、私たちのライフスタイルに自然と入り込んできたのです。
Stelo と Lingo、どっちも試してみた
どちらもそれぞれに良さがあって、私は結局、両方試すことにしました。
まずは、旦那と同じSteloからスタート。
でもね、この『自分の体の声がいつでも聞こえる』という状態が、まさかあんなふうに私を追い詰めることになるなんて、注文した時の私はこれっぽっちも思っていなかったのです……。
前置きはこれくらいにして、まずは、2つに共通するポイントから整理します。
共通点:どちらも「腕に貼るだけ」で始められる
Stelo も Lingo も、500円玉くらいの大きさのデバイスを腕に装着します。
針ではなく、髪の毛より細いフィラメントが皮下にそっと入る仕組み。
- Bluetooth でスマホと通信
- 専用アプリでデータを確認
- 装着は一人で簡単にできる
- (Android ユーザー)Health Connect、(iPhoneユーザー)Apple Healthとの連携ができる
ここまでは両者ほぼ同じ。
✦ Stelo(ステロ)
Dexcom の一般向けモデル。データ重視で静かな相棒タイプ。
➤装着のしやすさ
専用アプリの図解がわかりやすく、手順通りに進めれば迷わない。
装着時の 「ガシャッ」 という音は意外と大きくてビビるけど、痛みはほぼゼロ。
「ん?チクッとした?」くらい。
➤アプリの特徴
- 常時起動が必要
- 測定値は 15分ごと に更新
- 表示はシンプル(数値+グラフ)
- Web版ではより詳細なデータや簡易 HbA1c も確認可能
- 医師にデータ共有もできる(医療用の名残)
➤記録機能
- 食事や運動などのイベントを記録可能
- 食事写真をAIが解析してくれるのが便利
- ノート機能で「今日は爆食いした」「抜歯した」など理由を残せる
➤数値のクセ
ユーザーのレビューでも、私の体験でも、
Stelo は指先血糖値より 約10~20 mg/dL 前後高め に出る傾向がある。ただし低めに出るという人もいるので、製造ロットによるバラつきが多く報告されている。
これは故障ではなく、デバイスの特性として覚えておくと安心。
✦ Lingo(リンゴ)
Abbott の Libre 系列。行動変容を促すコーチング型CGM。
➤装着のしやすさ
こちらはアプリの手順通りにアプリケーターにデバイスを取り付けてからガシャっと装着。(ツマ子の体感)ただし、Stelo の後に使うと…痛い。
Stelo が無痛すぎたせいで油断して
「フフン♪」と鼻歌まじりにガシャッと押したら
「痛ぇ〜!」 と声が出た。
痛みは一瞬だけど、比較すると確実に Stelo より痛い。(個人の感想です)
(Stelo 未経験なら「こんなもんかな」で済む可能性はある)
➤アプリの特徴
- 常時起動が必要
- 測定値は 1分ごと に更新(ここは強み)
- 食事記録はすべて手入力
- 独自の Lingo カウント(生活改善スコア)がある
- 食事・運動のコーチング機能
- チャレンジ機能で習慣化を促す
➤数値のクセ
レビューでも私の体験でも、
Lingo は指先血糖値より 10〜20 mg/dL 低め に出る傾向がある。
最初は
「パッと見た数値が低いから、もう一個ケーキ食べちゃおうかな」なんて誘惑に負けないように気をつけて!
| チェックポイント | Stelo (ステロ) | Lingo (リンゴ) |
|---|---|---|
| 装着時の痛み | ほぼ無痛 (音に驚くだけ!) |
一瞬痛い! (私は声が出ました) |
| データ更新 | 15分おき | 1分おき |
| 食事の記録 | 写真でAI解析 (とっても楽!) |
手入力が必要 (ちょっと面倒…) |
| アプリの性格 | 静かに見守る データ重視派 |
賑やかに応援 コーチング派 |
| 数値のクセ | 高めに出やすい | 低めに出やすい |
| おすすめの方 | 自分のペースで 分析したい方 |
アドバイスで 改善したい方 |
どちらも可能なら、使い始めの数日間は「指先での測定(BGM)」と「デバイスの数値(CGM)」を照らし合わせて、自分のデバイスのクセを把握しておくことをお勧めします。
なお、価格は時期によって変動するため、最新情報はそれぞれの公式サイトからご確認ください(※特定の製品を推奨する意図はないため、あえてリンクは掲載しておりません)。
「さて、準備は万端!どちらのデバイスも手に入れ、仕組みも理解しました。
でも、実際に私の体に装着して24時間のモニタリングが始まったとき、私は想像もしなかった『心の迷宮』に迷い込むことになったのです。
次回、『血糖値の数字に心が壊れていった20日間』。
血糖値を可視化して楽しく食事をすることが目的だった私が、なぜ食事が怖くなってしまったのか……そのリアルな体験をお話ししますね。」

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