SteloとLingoとツマ子の人体実験

5/30/2026

アメリカ 医療 血糖値 健康

カリフォルニアの明るいキッチンで、最新のCGM(持続血糖測定器)であるSteloとLingoのパッケージが並んでいる様子。手前にはコーヒーカップとサングラスが置かれ、「SteloとLingoとツマ子の人体実験」というブログタイトルが入ったおしゃれなアイキャッチ画像。




前回のブログでお伝えした通り、旦那とともに血糖値にやさしい生活を送るため、旦那の血糖値スパイクの癖を把握すべく、ほぼ同じような食生活を送っているツマ子が体を張ってデータ検証に参戦することになりました。

BGMとCGM、購入前のざっくり比較

まずは血糖値測定について簡単に整理してみます。

BGM(指先血糖値測定)は、指先から採った血液そのものの糖濃度を測ります。
一方、SteloLingoなどのCGMは、腕などに装着して皮下組織の間質液に含まれる糖分を測定します。

このように、測定している場所が違うため、両者の値は必ずしも一致しません。

さらに、血糖値の変化はまず血液で起こり、その後に間質液へと反映されます。
この移行には一般的に10〜20分(多くのメーカーは約15分)のタイムラグがあるとされています。
  • BGM = Blood Glucose Monitor  指先の血液を使って血糖値を測る機器。
  • CGM = Continuous Glucose Monitor   皮下の間質液中の糖濃度を連続的に測定する仕組み・デバイス。
そのため、
  • BGM:よりリアルタイムに近い
  • CGM:少し遅れて追いかける
食後や運動時など、血糖値が急に変化する場面では、両者の差が大きくなることがありますが、これは正常な現象です。

つまり、CGMの最大の価値は「点(絶対値)」ではなく「線(トレンド)」を知ることができる点にあります。
まとめると、
  • BGM:指先に針をチクっと刺して血液から測るやつ(ピンポイント測定)
  • CGM:DexcomやAbbottのLibre, SteloやLingoのようなデバイス(継続測定)

画像 左:指先血糖値測定器、右:持続血糖測定器

どうやって手に入れる?OTCという選択肢

〜処方箋なしで、もっと自由に〜


以前は、こうしたデバイスを使うには医師の診察と処方箋が必要で、どこか「特別で、ちょっと難しいもの」というイメージがありました。

でも今は違います。
Stelo や Lingo といった一般向けモデルが登場したことで、私たち主婦でも、ネットでサクッと“美容液をポチる感覚”で手に入れられる時代になりました。

これが、前回お話しした「レストランで血糖値を気にするマダム」が急増している理由でもあります。

■ Stelo と Lingo ってなに?


  • Stelo(ステロ):CGMの老舗・Dexcom社の一般向けモデル
  • Lingo(リンゴ):Libre(リブレ)で有名な Abbott 社の一般向けモデル
どちらもスマホがあればすぐに始められます。

■ 価格と“始めやすさ”


  • だいたい 1ヶ月分で約100ドル前後
  • 定期購入で少しお得(サプリメントみたいな感覚)
  • 保険のややこしい手続きも不要
  • 医師に相談するハードルもなし
  • 必要なのは「自分の体の中を知ってみたい」という好奇心だけ

明日からでも始められる手軽さが、私たちのライフスタイルに自然と入り込んできたのです。

Stelo と Lingo、どっちも試してみた

どちらもそれぞれに良さがあって、私は結局、両方試すことにしました。
まずは、旦那と同じSteloからスタート。

でもね、この『自分の体の声がいつでも聞こえる』という状態が、まさかあんなふうに私を追い詰めることになるなんて、注文した時の私はこれっぽっちも思っていなかったのです……。

前置きはこれくらいにして、まずは、2つに共通するポイントから整理します。

共通点:どちらも「腕に貼るだけ」で始められる


Stelo も Lingo も、500円玉くらいの大きさのデバイスを腕に装着します。
針ではなく、髪の毛より細いフィラメントが皮下にそっと入る仕組み。

  • Bluetooth でスマホと通信
  • 専用アプリでデータを確認 
  • 装着は一人で簡単にできる
  • (Android ユーザー)Health Connect、(iPhoneユーザー)Apple Healthとの連携ができる

ここまでは両者ほぼ同じ。



✦ Stelo(ステロ)



Dexcom の一般向けモデル。データ重視で静かな相棒タイプ。

➤装着のしやすさ

専用アプリの図解がわかりやすく、手順通りに進めれば迷わない。
装着時の 「ガシャッ」 という音は意外と大きくてビビるけど、痛みはほぼゼロ。
「ん?チクッとした?」くらい。

➤アプリの特徴
  • 常時起動が必要
  • 測定値は 15分ごと に更新
  • 表示はシンプル(数値+グラフ)
  • Web版ではより詳細なデータや簡易 HbA1c も確認可能
  • 医師にデータ共有もできる(医療用の名残)

➤記録機能
  • 食事や運動などのイベントを記録可能
  • 食事写真をAIが解析してくれるのが便利
  • ノート機能で「今日は爆食いした」「抜歯した」など理由を残せる

➤数値のクセ

ユーザーのレビューでも、私の体験でも、
Stelo は指先血糖値より 約10~20 mg/dL 前後高め に出る傾向がある。ただし低めに出るという人もいるので、製造ロットによるバラつきが多く報告されている。
これは故障ではなく、デバイスの特性として覚えておくと安心。

✦ Lingo(リンゴ)



Abbott の Libre 系列。行動変容を促すコーチング型CGM。

➤装着のしやすさ

こちらはアプリの手順通りにアプリケーターにデバイスを取り付けてからガシャっと装着。(ツマ子の体感)ただし、Stelo の後に使うと…痛い。

Stelo が無痛すぎたせいで油断して
「フフン♪」と鼻歌まじりにガシャッと押したら
「痛ぇ〜!」 と声が出た。
痛みは一瞬だけど、比較すると確実に Stelo より痛い。(個人の感想です)

(Stelo 未経験なら「こんなもんかな」で済む可能性はある)

➤アプリの特徴
  • 常時起動が必要
  • 測定値は 1分ごと に更新(ここは強み)
  • 食事記録はすべて手入力
  • 独自の Lingo カウント(生活改善スコア)がある
  • 食事・運動のコーチング機能
  • チャレンジ機能で習慣化を促す

➤数値のクセ

レビューでも私の体験でも、
Lingo は指先血糖値より 10〜20 mg/dL 低め に出る傾向がある。

最初は
「パッと見た数値が低いから、もう一個ケーキ食べちゃおうかな」なんて誘惑に負けないように気をつけて!

チェックポイント Stelo (ステロ) Lingo (リンゴ)
装着時の痛み ほぼ無痛
(音に驚くだけ!)
一瞬痛い!
(私は声が出ました)
データ更新 15分おき 1分おき
食事の記録 写真でAI解析
(とっても楽!)
手入力が必要
(ちょっと面倒…)
アプリの性格 静かに見守る
データ重視派
賑やかに応援
コーチング派
数値のクセ 高めに出やすい 低めに出やすい
おすすめの方 自分のペースで
分析したい方
アドバイスで
改善したい方
どちらも可能なら、使い始めの数日間は「指先での測定(BGM)」と「デバイスの数値(CGM)」を照らし合わせて、自分のデバイスのクセを把握しておくことをお勧めします。

なお、価格は時期によって変動するため、最新情報はそれぞれの公式サイトからご確認ください(※特定の製品を推奨する意図はないため、あえてリンクは掲載しておりません)。



「さて、準備は万端!どちらのデバイスも手に入れ、仕組みも理解しました。
でも、実際に私の体に装着して24時間のモニタリングが始まったとき、私は想像もしなかった『心の迷宮』に迷い込むことになったのです。

次回、『血糖値の数字に心が壊れていった20日間』。
血糖値を可視化して楽しく食事をすることが目的だった私が、なぜ食事が怖くなってしまったのか……そのリアルな体験をお話ししますね。」



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