Girloy Garlic Festival 無差別乱射事件

7/30/2019

イベント 事件

t f B! P L

Pray for Girloy

サンノゼから約30分ほど南下したところにあるギルロイという街で開催されたガーリックフェスティバルで19歳の青年による無差別乱射事件が起こりました。冒頭の写真は去年のものです。そう、昨年このお祭りに行ったのですが、今年は日本からの出張者の対応で時間が取れなかったのです。

このギルロイのガーリック・フェスティバルってね、本当に田舎の収穫物(ニンニクね)を祝うお祭りみたいなもので、本当にのんびりとしたのどかなお祭りなのですよ。


こんな超マイナーなにんにくの着ぐるみキャラくらいしかいない、本当に地味まお祭りなのですが、全米一のニンニクの産地ギルロイということでいろんなところから人々がやってくるらしい。ニンニクの収穫は5月~6月位かな。ギルロイに近いハイウェイ101号線をこの時期南下して走るとものすごいニンニクの臭いがするほどです。

私たちも昨年このお祭りに行ったのですが、実は会場となるクリスマスヒルパークには車を停めることができないの。専用の駐車エリアが会場からだいぶ離れたところにあって、(収穫が終わった後の畑を整地したような場所)そこから無料のシャトルバスで会場までピストン輸送してくれたんだっけな。

そして会場へ着くと入場の際に、セキュリティチェックを通らないといけなくて、もちろん所持品の検査もありました。パトロールするガードマンも要所にいたので、そんなたいそうな事件など起こりそうにもない雰囲気のお祭りだったはず・・・・。きっとこの事件が起きるまでみんながそう信じて疑わなかったのでしょう。

犯人は、出入り口ではなく、裏のフェンスを切断し、銃を持ち込んで侵入し事件を起こしたようです。使われた武器はAK-47,殺傷能力の高いアサルトライフルです。カリフォルニアではアサルトライフルの販売は禁止されているので、どうやらお隣のネバダ州で購入したようです。銃砲店の店主によると「不審な点はなかった」と言いますが、どうみても10代、多く見積もっても20代前半の若い青年がAK-47アサルトライフルを購入することを不審に思わない方がどうかしてる。日常生活、狩猟生活には全く適さない銃ですから!

ニュースの映像などを見ると、あまり緊迫感が伝わってないように見えますよね、会場はとっても広くて、「Fire! Gun! Fire! Shooting!」と叫びながら逃げてくる人、どこから来たのかわからず、どちらの方向から撃たれてるのかわからず、とっさにどちらへ逃げたら良いのかわからなかったのでしょう、そしてなにより、会場の外はバス乗り場。慌てていまきた道を引き返していく家族連れの様子などが映し出されていました。

すぐそこに自分の車があるなら、とっとと乗り込んで逃げますが、車ははるか遠くの駐車場。何が起きてるのかまったく掴めない状況で、逃げ隠れできるところがなかったら、とにかく銃声から遠ざかってブースや会場の何かの遮蔽物に身を寄せて隠れるほかありません。SNSにアップされたリアルタイムに居合わせた人々の記述が「いま娘と○○のブースの下に潜って隠れてるわ、ああ、神様!」みたいなものがあったりで、自分も行ったことがあるからこそ、なんとも表現しがたい気持ちになってしまいました。

こんなに広い世界の中で、たった30分ほど車で行き来できる距離での銃乱射事件。ちょっと気持ちがしんどいですね。コミュニティのSNSでは、ご近所さんが一家で出かけたけれど帰ってきた様子がないという安否を気遣う書き込みを目にすることも。アメリカは本当に運が左右する国だと思う。

この事件が起きる少し前に、車で旦那と移動中に次回のVISA書き換えについて話をしていて、ひょっとしたら更新前に死んじゃうかもしれないよね、自分ではどうにもできない事件とかあるし、地震とか、乱射事件に巻き込まれたり・・・・、なんて話したばっかりだったので、ニュースで続報を見るたびにもう気持ちが沈んでしまいます。

日本では学校や職場で地震の避難訓練が義務付けられていていますが、アメリカは銃撃やテロ攻撃による避難訓練が義務付けられているところがあります。信じられないでしょ?でも本当にあるんです、私もやりました。

とにかく、
逃げる、なにを置いても逃げる。そして逃げられそうにもなかったら、隠れる。できれば一人じゃない方が良い。それはほんとうに息をひそめて、どんな言葉にも音にも反応しない。(制圧したから出てきてくださいという言葉にも反応しない。犯人の誘い出しかもしれないので)
そして、どうにも見つかるのは時間の問題かもしれない、という状況に陥ったら、
戦う、知恵を絞って生き残るために戦う。これがアメリカでのテロ・銃撃に対する訓練なのです。
日本の災害に対する訓練とは全くの別物なので、アメリカ生活では1度は必ず訓練を体験しておくことを強くおすすめします。





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ネコノツマコ、アメリカ カリフォルニア州在住。50代夫婦二人暮らし。アメリカ移住の生活の様子を気が向いた時に書いています。

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