Book Review " A Lily in the Light"

7/12/2019

Book Review

t f B! P L

ボキャブラリービルドのための精読を記録しています。
今回の本は、"A Lily in the Light" Kristin Fields。
若干ネタバレが含まれますので、ご注意ください。


ある日突然4歳の妹が忽然と姿を消した。ごくありふれた日常生活を送っていた家族に起きた悲劇。妹が行方不明になり戸惑う主人公。バラバラになってしまった家族。警察の捜索もむなしく、まったく手掛かりがつかめず、捜索も打ち切られてしまう。末娘の消息をあきらめることなく追い続ける母。妹が消えたことから起こる家族との距離感、無力感、11歳の主人公の視点で物語が展開していく。

そして、8年後、妹が発見される。しかし、8年という歳月が妹から家族の記憶を消し去っていた・・・。8年前の事件によってバラバラになってしまった家族は再び絆を結ぶことができるのか。

主人公Esme、は11歳の女の子、家族は両親と兄、姉、妹の6人家族。ニューヨーク郊外に住むあまり裕福ではない家庭。それでも母はバレエ・コスチュームの制作で家計を支えており、Esmeはニューヨークのバレエスクールでアンナ・パブロワにあこがれてバレリーナを目指す少女。
母はちょっと歳の離れた妹リリー4歳とバレエスクールのレッスンに付き添いをしてくれる、リリーとEsmeはどこにでもいる姉妹。家では15歳の姉Madelineと17歳の兄がいるが、二人は年齢差があることから、ティーン特有の反抗期もありそれほど親しくはない。

Esmeは家族での役割として家族の夕食を作ることが日課となっていたが、あの日も普段と同じように家族の夕食の支度をし、みんながテーブルにつくのを待つ。しかし、4歳のリリーがいない。

家族総出でリリーを探すが見つからない。4歳の女の子が家の中から忽然と姿を消した。
警察や近所のボランティアなどを総動員し、ニュースでも報道されるがぷっつりとリリーの消息は絶えた。

家族の心はバラバラになり、とりわけリリーの面倒をよく見ていたEsmeはリリーがいなくなってしまったことを受け入れられない。また、末娘を失った母は心身のバランスを崩し、リリーを捜すということだけが生きる術となり、残された家族を全く顧みなくなる。

まだ11歳というEsmeは母から自分は存在しないかのように扱われることに耐えられず、バレエの先生の「しばらくウチで暮らしましょう!」という師弟同居の申し出を受ける。

Esmeは家族と離れること、バレエに打ち込むことで心を閉ざし、心の平穏を保ち、そのことによってグングンと才能を開花させ若くしてソリストとして活躍するようになる。

ニューヨークのバレエスクールでの才能を買われ、オーディションを後押ししてくれた父のおかげでサンフランシスコバレエ団へ入団。あれから8年才能を買われ
パリ公演のメンバーとなり、パリへ。

パリ公演の始まったその日の晩、1本の電話がかかってくる。

「リリーが見つかった」 

今まで心の奥底へ閉まっていた感情が徐々にあふれ出し、戸惑うEsme。8年という歳月は長すぎた。8年経ってもEsmeの記憶の中のリリーは4歳で止まっている。8年後のリリーになんて言えばいいのか、どう対処したらいいのか。

Esmeのバレリーナとしての成長と、幼少期に受けた妹が行方不明になる(事件に巻き込まれて生きていないかもしれないという恐怖、)、いつか死体が発見されるかもしれないという恐怖を抑え込み、誰にも事件を明かさず、アンナ・パブロワを夢見ていた主人公の心の葛藤を軸に物語は展開していきます。

感想としては、ある日突然家族の一員が、それも幼い子がさらわれた、あるいは行方不明になった時の家族の焦燥感、悲しみ、絶望感、無力感、そしてやはり母親の心理。
途中藁をもすがる形で出会ったサイキックの女性のお告げ。家族を、娘を失った女に自分の娘の代わりに連れていかれたというお告げ。エリザベスと呼ばれていると。(いや、そこまでわかってるんだったらエリザベスという名の娘をなくした家族を捜せや!というツッコミをしたかった)アメリカにいると、起こりそうなんですよね、目を離したら攫われてしまうなんて。なので家族の心労は如何ばかりかと、アンバーアラートが鳴るとドキッとしますもの。

とまぁ、長々と書きましたが、感想としては、長い!無駄に長い!
特にね、主人公が想像上の妹と会話したりするんだけど、唐突に始まり過ぎて、今一体この文章は誰と話しているという前提なの?的な文章が多くて、だんだん読むのがめんどくさくなってきたりしました。

結局、妹は事故で夫と娘を同時に亡くしたナースによって攫われたのですが、何度読んでも、あの状況でどうやって攫ったのか、連れ出したのか?っていうのが不明なのですよ。
作者もそこはあいまいにしたかったのか、犯人の女が自宅で死んでいて近隣の通報によって地下室から攫われていた妹が発見されたという展開で、真相はわからない形にしていてものすごく消化不良感がぬぐえない。

8年後に家族と再会し、トラウマもあるということで、いきなり感動の結末にはならないことはわかるんだけど、家族と再会しました・・・・、終わり。みたいな感じで、はい?もしかしてこれで終わりっすか?みたいななんとも中途半端なお話でした。

作者は主人公の心理とバレエが書きたかったんだなって話でした。ちょっとしたサスペンスを期待して読み始めたので、肩透かしを食らった感じの1冊でした。





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ネコノツマコ、アメリカ カリフォルニア州在住。50代夫婦二人暮らし。アメリカ移住の生活の様子を気が向いた時に書いています。

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