【前編】庭が水浸し!?アメリカで突然の断水パニックと、深夜の絶望サバイバル

9/21/2026

事件 暮らし

夜間、ライトで照らされた庭の配管から勢いよく水が噴出している様子



日常というのは、本当に前触れもなく崩れ去るものですね。

一見すると何の変哲もない、いつも通りの穏やかな朝。旦那が出張中だったこともあり、のんびりとお昼ごろまで寝坊をしていたのです。

そろそろ起きようかとベッドでいつものように、夜間~早朝の防犯カメラの映像をチェックしたのが、すべての始まりでした。

画面の中に映っていたのは、いつもウチのお庭をお手入れしてくれているガーデナーさん。

「あれ? 今日ってうちに来る曜日だっけ……?」

首をかしげてよく見ると、ウチではなくお向かいの家に来ていたところでした(ウチとお向かいさんは同じガーデナーさんにお願いしていて、来る曜日が違うのです)。

「あ、お向かいさんの作業日か」と思ってカメラを見ていると、ガーデナーさんがウチの敷地で何かをしていた様子。

不思議に思って外を確認しに出たツマ子は、目の前の光景に息を呑みました。

庭からドライブウェイから道路に向かって、一面水浸し。

「え、うそでしょ……!?」

慌てて庭の配管を見に行くと、メインの水道管から家の中へ引き込むルートと、庭の散水(イリゲーション)システムへ向かう分岐のL字配管があるのですが、そのイリゲーション側のバルブからジャバジャバ水が漏れていました。

どうやらお向かいさんの作業中に異変に気づいたガーデナーさんが、親切心で気を利かせてバルブを締めてくれたようなのですが、バルブ自体が破損しているので漏れが止まらない状態になっていたのです。

その頃、仕事の出張から飛行機で帰宅途中だった旦那の元には、San Jose Waterから「異常な水の使用量を検知しました」という緊急通知が届いていたそうです。上空と地上で、じわじわと高まる緊張感。

「とりあえず旦那にガーデナーさんから何か連絡が来てるかも」と確認するも、連絡は一切なし。

壊れたバルブからは、無情にも水がジャバジャバと流れ続けています。

旦那が帰宅。そして迎えた破裂の瞬間

ほどなくして、無事に旦那が帰宅。

飛行機から降りたばかりの旦那と一緒に、「どうなってるの?」と庭の配管を覗き込んだ、まさにその時でした。

ブシュワァーーーーッツツ!

「大変だ、とにかく水道屋さんを呼ばなきゃ!」

このタイミングで限界を超えたバルブから勢いよく吹き出す水にパニックになる二人。

バスタオルをかぶせてなんとか噴出を抑え込もうと必死のツマ子。

その横で、片っ端から「24時間緊急対応」を謳う水道屋さんに電話をかけまくってくれる旦那。

しかし、ここからがアメリカの洗礼でした。

「あー、外の配管? それサンノゼウォーターの管轄だからうちじゃ触れないよ」

いやいやいや! メインメーターの先の敷地内配管だから普通に自分たちの所有物だし!

断るための謎の言い訳なのか、担当者が分かっていないのか、「外の配管」と言った瞬間にことごとく断られ続ける絶望感。

時計の針はどんどん進み、外はすっかり真っ暗に。
こちらの希望はただひとつ。

「修理は明日でいいから! 断水して構わないから、とにかく今夜を乗り切るために元のバルブを締めて水を止めてくれ!!」


夜10時過ぎ、やってきた頼りない救世主

電話をかけ続け、ようやく「今から見に行ってやるよ」という業者を1軒確保。

到着した時には、すでに夜10時過ぎでした。

暗闇の中、ライトで照らしながら配管を見せるツマ子と旦那。
しかし、ここで衝撃の事実が発覚します。

アメリカのメインバルブを閉めるには、専用の特殊なレンチ(Water Meter Key)が必要なのですが……

「俺、その工具持ってきてないわ」

……はい?
24時間緊急対応のプロだと思って呼んだのに、基本工具を持ってきていないという衝撃。

しかし、背に腹は代えられません。

業者の兄ちゃんは「うーん」と唸りながら、なんと普通のレンチとあり合わせの力業で力づくで元栓を回し始めました。

腕をぷるぷるさせながらゴリ押しで締め込む兄ちゃん。

結果……水、止まった!!!

「工具はないけど力技で解決した」という謎の頼りなさでしたが、大洪水だけは免れました。

夜間出張費込みで請求された95ドル。役立たずな気もするけれど、今夜水を止めてくれた感謝料と思って素直に支払いました。

ツマ子の怒涛の「断水サバイバル」準備







元栓を締めれば、当然ながら家の中も完全断水です。
業者が来るまでの間、ツマ子は家の中でバタバタと断水対策に追われていました。

  • 飲み水: 家中のすべてのウォータボトルに飲料水を限界まで確保。

  • 生活用水: アメリカのひときわ大きなボウルに、手洗いや顔洗い用の水をキープ。

  • 非常用水: 2階のバスタブに限界までたっぷり水を溜め込む。

  • トイレルール: 2階のトイレのみ使用可とし、流した後はバケツや手桶でバスタブの水を入れてタンクに補充する方式に設定。

結果として一晩と半日で済みましたが、水なしでどう乗り切るか……。
てんやわんやのサバイバル体制を整え、疲れ果てて床に就いた夜でした。

大惨事は回避したものの、家の中に水は一滴も通っていません。
果たして明日、無事に修理をしてくれるまともな業者は現れるのか……?


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