大人の夏休み、イエローストーン旅日記の第4回目。
7泊8日の冒険もいよいよ終盤戦。
前回までのグランドキャニオンエリアの圧倒的なスケール感から一転、今回は静かな湖畔の空気感と、優雅でちょっとクラシックな滞在を楽しむ「レイクエリア&旅の終わり」をお届けします。
今回はレイクビレッジに2泊し、グランドティトン国立公園を通って空港へ。そして旅の終わり、自宅へ戻ります。バイソンやクマだけじゃない、見どころいっぱいな野生動物と旅の最後を締めくくる奇跡的な出会いを綴っていきます。
グランドキャニオンNorth Rimから次の宿、Lake Villageエリアへ
2日間お世話になった Canyon Village のロッジをチェックアウトし、昨日訪れたグランドキャニオンのSouth Rimの反対側、North Rim を散策し、イエローストーン湖(Yellowstone Lake)方面を散策しながら今日からの宿、Lake Yellowstone Hotel & Cabinsへ向かいます。
昨日のSouth Rim同様、朝の混雑を避けて早めに出発!
North Rim側に足を踏み入れると、Southとはまたガラリと雰囲気が変わり、ダイナミックに切り立ったキャニオンが広がります。Brink of the Lower Falls(滝口)まで降りていくと、勢いよく吹き上げる水しぶきと冷気で、涼しいのを通り越して寒いくらいでした!
一通り散策したころ、だいぶ人が混みあってきたので、退散。
Lake Villageでホテルにチェックインするには早すぎるので、Shaka Guideとともに出発します。
Hayden Valleyで大自然を感じる
途中に通る Hayden Valley(ヘイデンバレー) は、朝の静けさの中に野生動物たちが活発に動き出す絶好の観察ポイント。
前日の夕方とは一転、朝の澄んだ空気のなか、しばらく車を停めて観察することに。
母子寄り添って草をはむバイソンや鹿、ブッシュからひょっこり顔を出すマーモット、そして水辺に集まる鳥たち——その愛らしい姿を、じっくりと目に焼き付けました。
何度見ても、この大自然の中で生きる動物たちの姿には胸が熱くなります。
立ち去りがたいけれど、渋滞が長くなってきたので、この場を離れ、次はFishing Bridgeへ。トイレ休憩と、ガソリン補給、ランチを調達し、そしてパスポートにしっかりスタンプを押していよいよ出発!Yellowstone Lake湖畔をドライブします。
湖畔ドライブと贅沢なハッチバックランチ(Fishing Bridge ~ Lake Butte Overlook)
途中、湖の波打ち際におりて散策したり、トレイル先の水辺で運よく飛来してきたアメリカンペリカンのつがいに出会ったり、「ペリカンなんて動物園でしか見たことない!」と大興奮!もう時の経つのを忘れるほど水辺の散策を満喫しました。
ちなみに、周囲の観光客たちが「珍しい鳥がいる!」と熱心に写真を撮っていたのは、なんと カリフォルニアガル(California Gull)。
普段カリフォルニアで暮らしている私たちにとっては、海辺や駐車場で日常的に見かけるすっかりおなじみの「いつもの顔」です(笑)。まさか標高2,000mを超えるイエローストーンの湖畔で、彼らと再会することになるとは!思わず親近感が湧いて笑ってしまいました。
日も高くなり、「そろそろランチにでもしようか」、というころ合いに、高台にある Lake Butte Overlook に立ち寄りました。ここから見下ろすイエローストーン湖のパノラマはまさに絶景!
ここは展望台以外なにもないスポット、立ち寄った人は一通り眺めて帰っていくので駐車スペースを心配する必要はありません。
ここで、車の荷台(ハッチバック)を開けて二人で腰かけ、湖を眺めながらランチタイムにすることに。
心地よい風と雄大な景色、そしてなんてことのない出来合いのサンドイッチ。
「こういう時間が一番幸せだよね」なんて話しながら、夫婦でゆったりとした最高のランチを楽しみました。
水辺の癒やしとパークレンジャーとの出会い
ランチの後は再び Fishing Bridge へ戻り、川辺をのんびり散策。
Fishing Bridgeからの眺めは素晴らしいのですが、この季節、帽子をかぶっていても暑いです。木漏れ日が肌に優しい川岸へ降りた方が涼しいです。
川辺を散策する人たちに、パークレンジャーが釣り人がいないか巡回しています(ここは禁止エリア)。
パークレンジャーは散策する人たちにも丁寧に、見どころや、どんな野鳥がいるかなどを教えてくれます。
カリフォルニアでは見たことのない模様の水鳥などが気持ちよさそうに泳いでいました。水辺の景色は、ガイザー(間欠泉)エリアとはまた違った穏やかさがあって本当に癒やされます。
歴史ある Lake Yellowstone Hotel で過ごす、優雅なデジタルデトックス
散策を満喫したあとは、本日の宿である Lake Yellowstone Hotel& Cabins へチェックイン。
Lake Yellowstone Hotel& Cabinsはアメリカ初の国立公園の中に、最も古くから建っている歴史的なホテルです。(こういった豆知識もShaka Guideが教えてくれるのが楽しい!)
💡 ここが歴史の出発点!
エントランスホールには、1870年にこの湖畔で遭難したトルーマン・エヴァーツの奇跡の手記が飾られています。彼の遭難劇がアメリカ中を動かし、世界初の国立公園指定、そしてこのホテルの誕生へと繋がっていった、まさにイエローストーンのルーツを感じられる隠れた見どころです。
エントランスホールには、1870年にこの湖畔で遭難したトルーマン・エヴァーツの奇跡の手記が飾られています。彼の遭難劇がアメリカ中を動かし、世界初の国立公園指定、そしてこのホテルの誕生へと繋がっていった、まさにイエローストーンのルーツを感じられる隠れた見どころです。
そして、歴史あるクラシックな雰囲気のエリアなのですが……なんとWi-Fiが一切繋がりません!(笑)旦那がコンシェルジュでWiFiアクセスを尋ねたら、見事に撃沈されたようです(笑)。でも、スマホを置いてデジタルデトックスをするには絶好の機会。
夜は、洗練されたクラシックなスタイルのメインダイニングでディナーをいただきました。
なんとレストラン内では管弦楽団の生演奏が行われており、美しい音色に包まれながら食事を楽しむという、なんとも優雅で贅沢な時間に。旅の疲れが一気に吹き飛ぶような、心豊かな夜を過ごすことができました。
湖畔散策、そして森の中で出会った気品あふれる美しい雌鹿(めじか)
翌朝、レストランのビュッフェでしっかりと朝食をチャージして、湖畔を中心にたっぷりと散策を楽しむ一日がスタート。
まずは、湖底から温水が湧き出ている不思議な景観が見られる West Thumb Geyser Basin へ。
湖の青とガイザーの神秘的なコントラストに、イエローストーン国立公園の尽きないみどころの多さを改めて実感します。湖でカヤックを楽しむ人々と湧き出るガイザーが同じ風景に収まっているなんて、信じられますか?
最後のガイザー巡りを終えた後はGrant Village へ向かい、水の補給とビジターセンターでスタンプをゲット。近くのレストランで、やっぱりアメリカらしくハンバーガーのランチを楽しみました。
その後、のんびりとLake Village に戻る道中で Bridge Bay に立ち寄り、Natural Bridge(ナチュラルブリッジ) を目指してトレッキングを開始!…が、午後4時を過ぎてからのスタートだったため、まだ明るいとはいえ、想像以上にハラハラする道のりでした。
戻ってくる人はいるものの、これから向かうのは私たちだけ。「ここでクマーっ!🐻に出くわしたらヤバいかも……」と緊張しながら歩を進めます。
旦那が、あまりにも軽く「Natural Bridgeへ行くよ~」、って言ったので軽く承諾したのですが、実際に歩き出すと、「これ登っていくの?」というほどの勾配です。
旅も最終日、たまりにたまった疲労と加齢による回復不足で、脚が(ふくらはぎ)が悲鳴をあげます。「金毘羅参りですか!」(行ったことはない(笑))っていうぐらい辛い!「気力はあるのに脚がつらいよ~!」と嘆きながらやっとのことで上り切った場所には、もう誰もいません。
不気味なほどの静けさが広がっています。
「ちょっと怖いな…」、と思いながら、慎重に足元を確かめながら下っていき、平坦な道へ戻ってホッとした、その瞬間でした。
――ふと、視線を感じたのです。
目の前には、ハッとするほど美しい雌鹿(めじか)が佇み、じっと私を見つめていました。旦那はまだ気づいていません。
こちらをそっと見つめる、しなやかで気品あふれる立ち姿。声を出さないよう、そっと旦那に知らせます。
まるで映画のワンシーンやカメラのCMを見ているかのような出来事に、夫婦揃って息をのむほど感動しました。疲れが吹き飛ぶような、イエローストーンの自然が見せてくれた、忘れられない最高のプレゼントです。
こうして自然と湖畔の美しさを心ゆくまで満喫し、大満足でこの日の散策を終えました。
名残惜しいチェックアウト、そしてグランドティトンへ
ついに迎えた最終日の朝。
思い出の詰まった Lake Village をチェックアウトし、名残惜しさに後ろ髪を引かれながら南の出口へ向かいます。
イエローストーン最後のお土産スポットである Grant Village のショップに立ち寄り、他のエリアでは売り切れていたRavenのぬいぐるみを無事 GET!新しい旅の思い出仲間になりました。
イエローストーンを抜け、そのまま南に位置する Grand Teton National Park(グランドティトン国立公園) へ。
帰り道沿いにあるJackson Lakeのビジターセンター に立ち寄り、ナショナルパーク・パスポートに記念のスタンプをポンッ!と押しました。目的を果たし、「次はJenny Lakeでランチしよう!」と車を出したのですが……ここで大誤算が!
駐車場は完全に満車&大混雑の大渋滞。とてもランチを食べられるような状況ではありませんでした(笑)。
「スタンプは押せたし、よしとしよう!」と気持ちを切り替え、渋滞を抜け出します。Shaka Guideがおすすめしてくれるビュースポットに寄り道しながら、一路ジャクソンホールの空港を目指しました。
夢のような8日間を振り返って
ジャクソンホール空港に到着し、無事にレンタカーを返却。
空港内のカフェで遅めのランチをいただきました。アメリカンサイズで食べきれなかった分はテイクアウト用に包んでもらい、乗り継ぎのデンバー空港での夕食に(無駄がなくて我ながらナイス判断!)。
夜遅く、無事にサンノゼの自宅へ帰宅。こうして、夢のようなイエローストーン&グランドティトン旅行が終了しました。
それにしても、普段よりもかなり標高の高い場所(2,000m超!)で過ごした8日間でしたが、空気も澄んでいて心身ともにものすごくリフレッシュされました。
そして何より嬉しかったのは、旅の間、一度も不快な思いや嫌な思いをしなかったこと!
大自然の雄大さはもちろん、出会った人々や公園の設備、何から何まで本当に素晴らしく、最高の冒険になりました。
次回予告:旅の総集編&裏話!
全4回にわたってお届けしてきたイエローストーン旅行記ですが、次回は「7泊8日の滞在総まとめ編」をお送りします!
本編には書ききれなかった現地でのちょっとしたアクシデントや持ち物の反省点などをぎゅっとまとめてご紹介する予定です。
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大人のハイキングの持ち物準備
ツマ子の夏休み(全5回)
- 【イエローストーン7泊8日】ツマ子の夏休み―絶景に会いに(1)(全5回)
- 【イエローストーン7泊8日】絵葉書の中へ―ガイザー巡り (2)
- 【イエローストーン7泊8日】湯煙と、頭上の白頭ワシ―キャニオン編 (3)
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