庭に潜むプレデター?カリフォルニアの朝、鳥のさえずりが止んだ理由

5/16/2026

California Wildlife アメリカ 雑談 暮らし

カリフォルニアの庭、野鳥たちとキツツキ、ガーデンテーブルにコーヒー静かなカリフォルニアの朝のイラスト



カリフォルニアに越してきてからというもの、私の朝はすっかり“庭の点呼”で始まるようになった。コーヒーを淹れて、洗濯機を回して、ふと窓の外を見ると、今日も鳥たちのおしゃべりが聞こえる。

裏庭のバードフィーダやバードバスには続々と小さなお客様がやってくる。野鳥版Yelpにでも載ってるのかしら?そんなことを考えていると、なんだか自分が庭の管理人兼ご近所パトロール隊のマダムになったような気分になる。

あの声の主は誰?ーーMerlin Bird ID に聞いてみる

あの素敵な声の主は誰?時折あまり聞き覚えのない美しいさえずりを耳にすると、誰の歌声なのか知りたくてうずうずする。そんな私の強い味方が、コーネル大学の Merlin Bird ID。
鳥の声を聞かせると、まるで老舗百貨店の外商さんみたいに即答してくれる。


「それはアメリカコマツグミでございます」みたいな、あの落ち着いた確信のある感じ。
無料アプリとは思えないほど優秀で、引っ越してからは毎日のようにお世話になっている。

ところが最近、そのアプリでも歯が立たない“何か”が庭に潜んでいる。

あの カカカカカカカカカッ という、金属をこすったような連続音。
背中がぞわっとする、妙に硬質な響き。
鳥の声というより、映画『プレデター』で聞いたあのクリック音にそっくり。

最初に聞いたとき、私は思わず庭のどこかに透明なエイリアンが潜んでいるのでは、と本気で身構えた。
(カリフォルニアの乾いた空気は、人を時々大胆にさせる。)

録音しようとスマホを構えると、音がピタッと止む。
あれは絶対、私の動きを察知している。
“むむむ!見てるな?おぬし” と心の中でつぶやく。

Merlin に聞かせても「識別できません」。
ますます怪しい。

プレデターなんだよう!

そんなある日、忘れたころにまた例の音がした。
私はそっと庭に出て、まるでスパイ映画のワンシーンのように息をひそめ、録音に成功。
AIにかけてみると、カケスだの、他の鳥だの、候補は出てくるけれど、どれも違う。

そこで私は、つい言ってしまった。

「プレデターの音なんだよう!」

AIは一瞬の間を置いて、やや呆れたように
「プレデターは映画の架空のエイリアンでして…」
と、常識を諭す家庭教師のような返答。

そんなことは百も承知である。

ところが最後に、AIがぽつりと言った。

「キツツキのドラミングではないですか?」

ドラミングは“鳴き声”ではないから、Merlin では認識されない可能性があるらしい。

その瞬間、私の中で何かがつながった。

確かに、キツツキはよく知ってる。そして木をつつくココココッという音は知っている。
でも今回のはもっと硬質で、響き方が違うのだよ。
もしや…と思って軒下を見上げたら、そこに小さな穴。

ああ、そういうこと。

プレデターではなく、ただのキツツキ。
ただし、我が家の軒下に穴をあけるタイプの。

まぁ、謎が解けたのはよかったけど

安心したような、困ったような、複雑な気持ちが胸に広がる。
エイリアンに襲われる心配はないけれど、家の修繕費という現実的な恐怖がじわじわ迫ってくる。

それでも、こういう“ちょっとした事件”があるから、庭暮らしは飽きない。
芝の手入れをしながら鳥の声に耳を澄ませたり、夕方の買い物帰りにレモンの木をチェックしたり、そんな日常の中に、突然プレデター疑惑が紛れ込んでくるのがまた面白い。

今日も私は優雅なマダムを目指し、コーヒー片手に庭の小さなドラマを見守っている。
次はどんな新顔がやってくるのか、そしてキツツキとの攻防戦はどうなるのか。
カリフォルニアの庭は、静かで、平和で、そしてちょっとしたサバイバルなのです。

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