初恋糖っぽい、いちごシュガーを作ってみた

日本には初恋糖っていうなんかかわいらしい名前のお砂糖がある。日本のいちご農園がつくったらしい、いちごのお砂糖。フリーズドライのとちおとめをグラニュー糖とまぜてとちおとめの破片をちりばめたピンクのお砂糖。日本でプレゼントとして人気らしい。ネットを徘徊していたら見つけました。

画像の見た目はとてもかわいい。味は食べたことがないからわからない。お砂糖にイチゴの甘酸っぱさが加わってイチゴの香りがするのかな。

作れるものなら何でも作ってみたい私は、もちろん作ってみました。

アメリカには当然とちおとめなどというブランドいちごはないのだけれど、フリーズドライのいちごはトレジョやターゲット、ホールフーズ、色々なところで手に入ります。私は旦那のシリアルトッピング用にストックしてあったものを使いました。

ちょうどボンヌママンの低糖ジャムの空の小瓶があったので、そこへグラニュー糖をまずは少し入れてみた。そのあとにフリーズドライのいちごを少しずつ加えて、すりこ木でグリグリと粉砕。ほんのりピンク色になったところで味見をした。あまい！ただの砂糖だ！ほんのりピンク色くらいじゃ全然ダメ、足りない。いちごの風味をつけるならもっともっといちごを足さないと。

オリジナルの初恋糖のサイトの能書きを見ると、１瓶に約１０粒のとちおとめを使用・・・とか書いてある。それならばもうガンガン入れるしかない、赤い粉を意識しながらイチゴとグラニュー糖を足していき、フリーズドライいちごの袋の半分位を入れたところでストップ。もう瓶に入らないよ。

そのままだとムラになって、白と赤のシマシマ模様の砂糖の瓶詰めになってしまった。きれいなピンクに仕上げるために、一度サンドイッチペーパーの上にザラ―っと取り出してよく混ぜた。全体の色が均一のピンクになるように混ぜたら瓶に戻す。最後に大き目の破片をトッピングして混ぜて出来上がったのが自家製いちごシュガー。

丁度アンデルセンの食パンが冷凍庫にあったので、バタートーストにしてみた。軽くトーストした食パンにバターを塗っていちごシュガーをパラパラっとトッピング。そして、よせばいいのにココナッツフレークを乗せてきつね色になるまで再度トースト。

残念でした。まさに失敗。いちごシュガーだけでよかったのに、ココナッツを乗せてしまったのでココナッツの香りしかしない。ココナッツがいちごの風味を上書きしてしまった。次回はココナッツなしで食べてみることにしよう。

翌日の朝、今度はバタートーストにいちごシュガーのみをトッピングして軽くトースト。

今度はちょっと期待しています。どうかな、と一口かじってみる。

う～ん、いまいち期待したほどではありませんでした。ただのほんのりいちごの香りのするシュガートーストになりました。もっとこう、いちごの酸味とかあるのかな？って期待したのですが、よく考えればただのグラニュー糖。砂糖をかけただけ。いちご色の粉は砂糖に比べればインパクトは少ない。クエン酸をほんの少し混ぜたら甘酸っぱさをだせるのかもしれない。あるいはもっとたくさんかけるべきだったのか？いやいや、そんなに砂糖たべたくないんだけど。

次にためしたのはオートミール。冷蔵庫で１番寝かせたオーバーナイトオートミールにいちごシュガーをかけてみました。

私は元々オートミールを甘くして食べるのが好きではないので、この感想は微妙かもしれない。あまりおいしくなかった、というのが正直なところ。いちごを感じようとすると結構な量（大匙１杯くらい？）入れないとだめで、オートミールに砂糖を大匙１杯も入れて普通食べるか？という気持ちになってしまった。だからオートミールには素直にフレッシュないちごを入れるべき、という結論に至った。

シュガートーストもオートミールもイマイチってなると、もっとシンプルに直塗りはどうか？と思うようになりました。なにしろ好奇心とはいえ、１瓶ものいちごシュガーを作ってしまったのですから。

そこで、今度はおなじみCostcoのクロワッサンに直塗りして食べてみました。

おお！これは美味しい。エアフライヤ―で軽く温めたクロワッサンをちぎりながら、小皿にだしたいちごシュガーをつけて食べてみたのです。ああ、これがいちばんおいしいかも。なんというか、給食のきなこ揚げパンのいちごバージョン的な感じ。ジャリっとした砂糖がアレだけど、試した中でいちばんいちごと砂糖のハーモニーを感じられた。

これは、たぶんシンプルに食べるのが正解なんだな。焼いただけのクレープにまぶしたり、プレーンドーナツにまぶしたり、ああ、ひょっとしたらポップコーンにまぶしても美味しいかもしれない。今度ためしてみよう。とにかく１瓶分、消費しないといけないわ。