大人２人のロードトリップ

少し前の話になりますが、アメリカでロングドライブによるロードトリップを書いてみます。

在米の方ならご存知だと思いますが、アメリカの人気の国立公園やレジャー施設は１年以上前から訪問の計画を立てて予約をしないと予約が取れない場所があります。

アメリカの皆さんは、大まかに１年のバケーションのスケジュールを立てていて、取りあえず予約をし、キャンセル料が発生する前に、実際にバケーションへ行ける見通しが立ちそうになかったらキャンセルするというスタイルが多いようです。

私たちも新型コロナウィルスがこんなにも猛威を奮うとは予想できるわけもなく、今年はグランドキャニオンへ行こう！と昨年から計画を立てて予約していたのでした。

何しろグランドキャニオン国立公園内のホテルは１年前に予約できるかどうか、というかなり競争率の激しいところなのです。

そして迎えた１年後、正直言うとこの自粛下、国立公園もオープンしないのではないかと思っていました。しかし、予想に反して、カリフォルニアや周辺の州がコロナのワクチン接種を促進し、感染者数のピークも過ぎ、タイミング良く落ち着いてきたのでした。国立公園も予約者のみの来園を受け入れるようになってきていて、これはかえって落ち着いて散策できる良い機会だったかもしれません。

とはいえ、まだまだワクチン接種が始まったばかりで不要不急の旅行、特に飛行機は国内線でもリスクが高そうです。そこで私達は移動手段を空路から陸路に変更して出発することにしたのです。

そう、それは休憩を入れると１２時間以上のロードトリップとなります。こんなに長い時間運転をするのは２０年ぶりかもしれない！

今回はベイエリアから101とI-5を使い、そこに連絡する道路を使いながら休憩しつつまずはアリゾナ州へ向かいます。一気にグランドキャニオンに向かうには時間がかかり過ぎるので、この日はセドナで１泊の予定です。

大人２人のロードトリップ。どちらも運転することが好きなので、休憩するたびに交代しながら運転していきます。しかし、暑い。雲一つない青空は気持ち良いかもしれないが、とにかく車内への直射日光が暑い。エアコンが効いているとは言え、手足がじりじりと焼けていくのがわかる。

出発してしばらくは見慣れた経路なので、どこで休憩して、どこでランチしてというルートをイメージしながら給油しつつ進んでました。そして、最初の給油を終えて出発したあたりでしょうか、どんどんと風景が変わっていきます。山でもなく、海でもなく、そう、風力発電機の谷。遠くからみると、（不謹慎ですが）まるで巨大な墓標のようです。どこまでも続く風力発電機。タイミングよく運転を交代したところだったので記念に撮影しておきました。

そしてその後は果てしな～い、荒野。以上！みたいな感じで、どこまでも、どこまでも、ず～～～～っと荒野（笑）起伏もあまりなく、ただただひたすらと荒野を走り続けます。本当に何もないから計画的に給油ポイントに寄らないと、詰む（笑）。なんかこうもうちょっと景観が良いのかと思っていたらそんなことはありませんでした。

それでもようやくアリゾナ州へ入るとあのセドナの岩山みたいな岩山（笑）が見えてきました。やっと目的地への希望が見えてきた。いやぁ凄い、１２時間よ。いくら休憩したとはいえ、この歳で１２時間はちょっとお尻が痛いかも。でも途中で寄った名も知らぬ街のメキシカンレストランでのランチは美味しかった。（凄いボリュームだったけど）