カリフォルニアに春を告げる、緑の祭典と「謎の肉の塊」

3/17/2026

California 食べ物 暮らし 料理




インスタントポットでほったらかし1時間の幸せ

3月17日はセントパトリックス・デー(St. Patrick's Day)。
アイルランドの聖人を祝う日ですが、ここカリフォルニアでは、街中がラッキーカラーの「緑」に染まると、本格的な春の訪れを感じる合図でもあります。

この時期、スーパーの精肉コーナーで一際目を引くのが、ずっしりと重いピンク色の大きな肉の塊。

そう、Corned Beef(コーンビーフ)です。

日本で「コーンビーフ」といえば、あの台形の小さな缶詰を思い浮かべますが、こちらでは全くの別物。スパイスと一緒に塩漬けにされた牛のブリスケットが、ドカンと塊のままパックされています。これを煮込み始めると、我が家のキッチンにも春がやってきます。



魔法の鍋におまかせして

「どうやって料理するの?」と怯んでしまいそうなサイズですが、我が家ではインスタントポット(Instant Pot)がすべてを解決してくれます。

作り方は、驚くほどシンプル。
お肉をドボンと鍋に入れ、付属のスパイスとひたひたのお水を加えたら、あとはスイッチを押して1時間ほど圧力をかけるだけ。

蒸気が抜けて蓋を開けると、あの固かった塊肉が、フォークがスッと通るほどホロホロに。この「ほったらかし」でご馳走ができる感じ、ツマ子にぴったり!一度覚えるとやめられません。

季節限定、不思議な「さんかく頭」のキャベツ

この時期、コーンビーフの相棒として一斉に出回り始めるのが、ちょっと面白い形のキャベツです。日本の丸いキャベツとは違って、上がキュッとすぼまっていく、本当に「さんかくの頭」のような形。

初めて見たときはそのビジュアルに驚きましたが、実はこれ、日本の春キャベツのように葉が柔らかくてとっても甘いんです。

肉の旨味と塩気がたっぷり溶け出した煮汁に、この春キャベツとジャガイモを投入してひと煮立ち。ジャガイモはホクホク系のラセット種よりYukon Goldの方が煮崩れしにくいです。ごろっと入れた野菜たちが肉の強い塩分を程よく吸って、絶妙なサイドディッシュに変身してくれます。
アメリカのコーンビーフ、セントパトリックデー


夫婦ふたりの贅沢な食卓

夫婦ふたりの暮らしには、この塊は正直かなりのボリューム。
でも、お皿いっぱいに盛り付けて「春が来たね」なんて言い合いながら、たっぷり食べるのがこの時期の楽しみなんです。

アメリカ生活の洗礼のような、ワイルドなこの肉料理。
最初はびっくりするかもしれませんが、このホロホロ食感と旬の野菜の甘み、ぜひ一度は体験してみてほしいなと思います。


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