レッグウォーマーと冷えた夏の記憶

8/04/2025

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冷夏のベイエリア

今年の夏、ベイエリアでは“季節感”が迷子になっていました。通常なら汗をぬぐってアイス片手にビーチへ向かう7月も、連日のニュースで”Cool July”を連発。涼しさというより寒さすら感じる日々。私はついに、レッグウォーマーを引っ張り出して寝るという夏らしからぬ事態に…。

❄️Cool July,気温の記録が語る「冷夏」っぷり

  • サンフランシスコでは70°F(約21℃)を超えた日が、なんと2日間のみ。
  • サンノゼは1999年以来、オークランドは1975年以来、サンフランシスコは1965年以来の冷夏記録。
  • ペタルマ空港では1902年以来最も寒い6月と7月を記録。
  • サリナスでは71°F超えゼロ。過去最低を大幅に更新。
そもそも7月に入っても、汗をかくような暑さが1回もなかった。Tシャツ1枚で外出すると、帰り道で鳥肌。夜は、毛布に羽毛のDuvetと2枚重ねて、ついにレッグウォーマーを装着して寝ることに。なぜって?夜中に足が冷えて攣って、痛いのなんのって、悶絶して目が覚めたからです。

朝起きても窓の外は霧、あるいはどんよりと厚い雲。ようやく10時ごろに太陽が現れる感じです、日中はさすがに気温はあがりますが、それでも30℃には届かず、夜にはひんやりした風が…。そんな中で、夜にレッグウォーマーをつけて寝る習慣が始まりました。カリフォルニアの真夏の定番が「冷気対策」に変わるなんて、思いもしませんでした。

🌫️なぜここまで冷えた?気象のメカニズム

今年は例年のように暖かい空気を運ぶ高気圧が居座らず、ジェット気流が南下したことでベイエリア全体が雲に覆われ、太陽がシャイになってしまいました。加えて7月下旬には、上空に「カットオフ低気圧」が停滞。深い海洋層(マリンレイヤー)が空を灰色に染め、霧と涼風が街を包み込みました。

今年のベイエリアの夏は、まさに「異例尽くし」。冷たい風と霧に包まれた街並みは、どこか幻想的で、いつもとは違う季節の表情を見せてくれました。暑さにうんざりすることなく、涼しさを楽しめたこの夏。まだ夏だよね?8月に期待してもいいのかしら。

🍉冷たすぎてスイカの気分も来ない

冷夏の象徴といえば、スイカの不在。スーパーで見かけても「今それじゃない」と感じてしまう冷え冷えの空気。冷たいものを欲する気分すら、今年は控えめでした。そういえばアイスも買ってない。

ただ、この異例の涼しさと湿気は、カリフォルニアの火災リスクを緩和するという意外な恩恵も。植物の水分量が増え、延焼リスクが低下するなど、防災面ではプラスの側面も見え始めています。

今年のベイエリアの夏は、ひと味違う…いや、別物でした。レッグウォーマーを履き、スイカを見送りながら過ごした7月。気候の変化に戸惑いながらも、新しい夏のスタイルを受け入れるしかない私たち。いよいよ8月、例年最も暑い季節ですが、どうなるかしら。




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